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ずっと傍に……
第25章 約束…
「蒼くんですよ。あの連打は蒼くんのいたずらでした」
「はぁ????ちょっとユキ!!そういう事は早く言ってよ!!」
ニコニコ顔をしているユキをバシッと叩いて、慌てて着替えて玄関を開けた。
「陽葵おせ~よ!!母さんの言うとおり全然出ないんだな」
悪態をつきながら我が物顔で上がる蒼に嫌気を感じながら後をついてリビングに向かった。
ドカッとソファーに座ってあたりを見回す蒼に不機嫌に聞く私。
「何しに来たのよ」
「来て悪いか?」
私の不機嫌さなど気にもせずに即答する蒼にびっくりした。
戸惑っていると、いつもと違った低い声が私を圧倒する。
「母さんにも同じ態度とってたのかよ…」
「………………うん…」
睨みつけられた瞳が怖くて頷くと、さらに低い声で罵倒される。
「お前、最低。自分だけが辛いとか思ってないよな?辛いから、かわいそうだから何をやっても許されると思ってるんだろうけど…俺は許さないから。陽葵が俺たちから距離を置こうとするなら、とことん近寄ってやるから!悲劇ぶるなよな」