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第25章 約束…

「この前…咲さんにばったり会って聞いた…毎日LINEくれてるんだって？既読になるから安心だよって明るく笑ってたけどかなり心配してた…咲さんがどんな気持ちでLINE送ってるか考えたことある？それとも自分は不幸だから人の気持ちまで考えなくてもいいって思ってる？」

その言葉に首を横に降った。
蒼の言うとおり、咲は約束どおり毎日LINEをくれる。
そのLINEを見ることはあっても一度も返事をしたことはない。
そして千佳も見ることはあっても書き込むことはなかった。
いつも咲だけがLINEに上がり、私と千佳は読むだけになっていた。

「なぁ…それでいいと思ってるわけ？陽葵…本当に友達失くすよ。失ったモノを取り戻すのがどんなに大変か…失って気づく前に気づけよな」

蒼の言葉は心に響く。
千佳と咲を失いたくない。
失いたくないと思っていても一緒にいる事が苦痛としか思えない。
そう思うと口にしてしまう酷い言葉。
言いたくないのに勝手に口から零れ出てしまう最低な言葉…