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ずっと傍に……
第25章 約束…
私は画面をタップしてママのLINEを開いた。
パパとの約束を破りLINEをしない私に、ママは毎日のようにLINEをくれる。
元気?とか、ごはんは食べてる?とか、隣のおばさんがね?とか、他愛も無いLINEを毎日欠かさず送ってくれていた。
それに既読を付けるだけで一度も返事を送ったことがなかった。
これを送るとき、ママはどんな思いで送っていたのかと初めてママの気持ちを考えた。
自分の娘に拒絶された悲しさ。
会いたいのに会えない辛さ。
もしかしたら死んでしまうかもしれないと思う恐怖。
そんな思いをしながらLINEしても返事が無い寂しさ。
私が母親だったら家まで押しかけて無理やりにでも家に連れ帰っている。
それをしないのはママなりの優しさ。
それによって自分が辛い思いをしても、私の心を一番に考えてくれるママの愛情…
そう思うと自然と指が動いた。

『今、蒼から受け取ったよ。
私の好きな物ばかりだね。
いつもありがとう…そして返事しなくてごめんね』

短い文章だったけど送った。
送ったLINEは直ぐに既読になり返事が返ってくる。

『蒼が陽葵に会いに行くって聞いたからママはりきっちゃった。
何かリクエストがあったら連絡してね。
また蒼に持っていかせるから』
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