この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第25章 約束…
今まで不義理をしていた事には一切触れなかった。
それもママらしいと思った。
『リクエストね
ママのグラタンが食べたいから今度一度帰るね。』
自然と帰るという言葉が頭に過ぎり、そのまま送った。
『帰ってくる時は連絡入れなさいね。
陽葵の好きな物たくさん作ってあげるから』
それから何回がママとLINEのやりとりをした。
その間、蒼は何も話さず見守ってくれていた。
涙ぐむと、頭をポンポンと叩かれ顔を上げると優しい眼差しが私に向いていた。
「次は千佳さんと咲さんだな…さて…どんな文章が送りやすいのか…」
蒼は千佳と咲との間も取り持ってくれようとする。
その姿を見て、こんなにもしっかりしていたのかと驚くほどだった。
私より大人で、周りがしっかりと見えている蒼。
それに引き換え私は自分の事ばかりで、人の心を考える余裕もなかった。
辛いからと逃げるばかりで何もしてはこなかった。
「蒼…自分で考えるよ…考えて送ってみる」
このままじゃダメだと思って、自分で考えてみることにした。
蒼は、うんと頷いて、それでもずっと寄り添ってくれる。
私が今まで拒絶していた人の温もりに、久しぶりにホッとした。
それもママらしいと思った。
『リクエストね
ママのグラタンが食べたいから今度一度帰るね。』
自然と帰るという言葉が頭に過ぎり、そのまま送った。
『帰ってくる時は連絡入れなさいね。
陽葵の好きな物たくさん作ってあげるから』
それから何回がママとLINEのやりとりをした。
その間、蒼は何も話さず見守ってくれていた。
涙ぐむと、頭をポンポンと叩かれ顔を上げると優しい眼差しが私に向いていた。
「次は千佳さんと咲さんだな…さて…どんな文章が送りやすいのか…」
蒼は千佳と咲との間も取り持ってくれようとする。
その姿を見て、こんなにもしっかりしていたのかと驚くほどだった。
私より大人で、周りがしっかりと見えている蒼。
それに引き換え私は自分の事ばかりで、人の心を考える余裕もなかった。
辛いからと逃げるばかりで何もしてはこなかった。
「蒼…自分で考えるよ…考えて送ってみる」
このままじゃダメだと思って、自分で考えてみることにした。
蒼は、うんと頷いて、それでもずっと寄り添ってくれる。
私が今まで拒絶していた人の温もりに、久しぶりにホッとした。