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第4章 少しの変化と…

「大地くん。あのね―――」

大地くんから離れて、もう一度「別れて」と言おうと口を開いた瞬間、唇が重なった。
いつものように激しく舌を絡め取られ吸い上げて求めてくる。

「ン―――…ン――――…」

大地くんから離れようと、身体を押してもビクリとも動かない。
顔を左右に振って逃げようとすれば、片手で頭を固定して激しくキスをする。
舌を絡ませ、唾液を流し込まれ、今まで気持ちよさしかなったキスは嫌悪感しか湧き起らない。

「ヒナ…愛してる。俺…ヒナが欲しい」

大地くんの言葉とギラリと光る瞳にゾクリとする。

「…やだっ…やめてっ…」

「やめてじゃないだろう？初めは怖いかもしれないけど大丈夫…俺、優しくするから」

言葉は優しいのに、手は乱暴でボタンが飛び散る程、ブラウスを引き裂き、ブラの上から痛い程、胸を鷲掴みにする。

「やめて…大地くん…こんなの望んでない…」

必死に抵抗しようとしても男の子の力に適うわけもない。
ただ、言葉で分かってもらうしかないと許しを請う。

「大地くん…やめて…お願いだから…」

「大丈夫大丈夫。俺に全てを任せて」

噛み合わない会話に絶望さえ感じる。