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ずっと傍に……
第25章 約束…
閉まるドアの音を聞いて、仕方なくエレベーターに乗って一階に降りると蒼が待っていた。
「遅い!!」
「遅いって、時間ちょうどじゃない」
「迎えにきてもらっといて時間通りにくる馬鹿がいるかよ。」
「誰が迎えに来てって頼んだのよ」
「あ~~そうですか。迎えに来て損した。」
そう言いながらひとりで先を行く蒼について行くと、助手席を開けてくれて、さっさと運転席に座って私が乗るのを待ってくれる。
私が助手席に乗り込みシートベルトをすると蒼は何も言わずに車を発進させた。
「今日は…ありがとう…」
さっきの言い合いもお互いに本気で言っているとは思っていない。
売り言葉に買い言葉。
蒼なりの気遣いだと分かっていて乗っかった。
それでも、わざわざ迎えに来てくれた事には感謝してる。
ひとりだったら絶対に行けないから。
だからと言って、ユキを連れて行くこともできない。
「仕方がないだろう…外に出るのが怖いっていう陽葵をひとりで来させるわけには行かないし…それに、迎えに行けば逃げ出せないしな」
楽しそうに笑う蒼の最後の言葉は本気だと分かる。
私の行動を読まれていて怖いと一瞬思った。
「遅い!!」
「遅いって、時間ちょうどじゃない」
「迎えにきてもらっといて時間通りにくる馬鹿がいるかよ。」
「誰が迎えに来てって頼んだのよ」
「あ~~そうですか。迎えに来て損した。」
そう言いながらひとりで先を行く蒼について行くと、助手席を開けてくれて、さっさと運転席に座って私が乗るのを待ってくれる。
私が助手席に乗り込みシートベルトをすると蒼は何も言わずに車を発進させた。
「今日は…ありがとう…」
さっきの言い合いもお互いに本気で言っているとは思っていない。
売り言葉に買い言葉。
蒼なりの気遣いだと分かっていて乗っかった。
それでも、わざわざ迎えに来てくれた事には感謝してる。
ひとりだったら絶対に行けないから。
だからと言って、ユキを連れて行くこともできない。
「仕方がないだろう…外に出るのが怖いっていう陽葵をひとりで来させるわけには行かないし…それに、迎えに行けば逃げ出せないしな」
楽しそうに笑う蒼の最後の言葉は本気だと分かる。
私の行動を読まれていて怖いと一瞬思った。