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ずっと傍に……
第25章 約束…
「何?図星???俺が迎えに行かなったら来ないつもりかよ…迎えに行ってよかった…これでこなかったら…母さんまた落ち込むし」
「分かってるよ…ちゃんと行こうと思ったよ…だけど…どんな顔して会えばいいのか分からないんだもん。会いたいけど…」
「そのままでいいんじゃないの?自分の家に帰るんだし、昔みたいにただいまって家に入ればいいんだよ」
「そんな簡単じゃないよ~」
「簡単だろう??簡単じゃなくしてるのは陽葵じゃん。母さんも父さんも昔と何も変わってない。会えば分かるよ」
蒼は問題ないと言って車をそのまま走らせる。
私は家に近づくほど緊張して手に汗を握る。
蒼のおかげでLINEが出来るようになって毎日連絡を取り合うようになった。
会うのは早い方がいいと蒼に急かされ家に戻ることになった。
「顔見たら…案外なんとも思わないって。気構えてるのは陽葵だけで、母さんも父さんも普通だったけど?」
「そうなんだ…」
緊張している私に蒼が気をつかって話しかけてくれる。