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ずっと傍に……
第25章 約束…
「もちろん、喜んではいたよ。だけど陽葵みたいに緊張も気構えもなし…久しぶりに帰ってくる娘を待つ感じ?そんだけだよ。良くは分からないけどさ。嫁に出した娘が里帰りする程度じゃないの?陽葵もそれぐらいでいいんじゃないのか?」
「里帰り…一度もなかったね。友紀也が入院している時は帰る家ってママたちのいる家だったし…そっか…里帰りか…」
そう考えると少しは楽になる。
そんな感じで蒼と話していると家についてしまった。
最後に来てから1か月しか経っていないのに久しぶりに感じた。
「ただいま」
蒼がドアを開けて声をかけると、リビングのドアが開いてママとパパが顔を出した。
「ああ、おかえり。陽葵も良く戻って来たね。」
「おかえりなさい。陽葵の好きな物いっぱい作ったのよ。早くあがりなさい」
「…うん…ただいま…」
蒼の言う通りパパもママも普通に迎えてくれて涙が出そうになった。
そんな私の背中をパシッと叩いて蒼は先に上がり、私も蒼に続いた。
テーブルの上には私の好きな物ばかりが並んでいた。