この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第25章 約束…
「じゃあ、またな」
「うん。今日はありがとうね。気を付けて帰って」
蒼は片手を上げて帰っていった。
車の影が消えるまで見送り、ユキのいる部屋へと急いだ。
玄関のドアを開けると、私が戻ってくるのが分かっていたのかユキが立っていた。
「おかえり」
その言葉がうれしくて、ユキに抱き付いた。
ユキは私を優しく受け止めてくれた。
その温もりにホッとする。
「楽しかったですか?」
「うん。楽しかった…うれしかった…いっぱい泣いた」
「それはよかったですね」
私の言葉にユキは笑って、そしてリビングに移動した。
一人でお酒を飲んでいたようで、ビールと枝豆がテーブルに出ていた。
「ママから色々貰ってきたんだけど食べる?」
「枝豆だけでは物足りなかったんですよ。お願いします。」
たくさん作ってもらったのにほとんど食べられなかった私は、タッパに入れて持って帰って来ていた。
ハンバーグとマカロニグラタンを皿に盛って出すと、ユキは美味しそうに食べ始めた。
その横に座ってユキに身体を預けて甘えた。