この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ずっと傍に……
第26章 道しるべ…

「ごめん…なさい…」

「なぜ、陽葵が謝るんですか?」

「だって…ユキ!!」」

その続きを言おうと身体の向きを変えて口を開くと、そのまま口を塞がれた。
触れるキスから、絡め取るキスに変わり何も考えられなくなる。
ユキにしがみついて甘いひと時を過ごす。

「ユキッ…」

唇が離れると寂しくてユキの名前を呼んだ。
ユキは微笑んで私の額にキスを落とす。

「この前話したことを気に病んでいますね…。僕の事は気にしないでください。陽葵の負担にだけはなりたくはありません。」

「でも…」

「陽葵はやさしいですね…知らない僕を拾ってくれて、記憶がないと分かれば憐れんでくれる…陽葵に拾われて僕はラッキーですね」

暗い空気を変えるかのようにユキは微笑んで軽口を叩く。
だけど、それが本心とは思えない。
私と同じで悩み苦しんでいるのを感じるから。

「ユキ…」

「そこまでですよ。僕の事は本当に気にしないでください。記憶がなくても今が幸せですから。陽葵が僕を求めてくれたおかげで僕の存在価値があるんです。それだけで十分なんです。だから、そんな顔をしないでください。そして僕の為に…自分の気持ちを押し隠さないで」

私の胸を人差し指でトントンと叩いて優しく微笑んだ。
/1528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ