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ずっと傍に……
第26章 道しるべ…
それから友紀也が私に教えてくれなかった事を色々と聞いた。
友紀也のお父さんは不動産関係の仕事を手広くやっていて、マンションや土地をかなりの数を所有していた事。
地元でもかなり有名な資産家だったことも初めて知った。
そして、お父さんが亡くなって遺産相続の時に、このマンションと車と、志保さんが所有する予定のマンションと、とあるリゾート地の別荘以外手離したらしい。
まだまだ学生で勉強の身であっても、教師になるという夢に向かっていた友紀也は、お父さんの後を継ぐつもりもなかったからだそうだ。
当時は志保さんも中学生でお父様の後を継ぐことも考えずに友紀也に全てを任せたという。
そして甲斐田さんが弁護士になった時に、全てを甲斐田さんに任せているのだと言う。
そして今回の為にリゾート地の別荘といくつかの土地を売り現金に変えて相続税にあて、私と志保さんが保有するであろうマンションの収入で暮らせるようにと生前に甲斐田さんと何度も話し合っていた。
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