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ずっと傍に……
第26章 道しるべ…
「それがさ。陽葵ちゃんと出会って変わった。本当に愛いせる人を見つけたんだなって、俺、うれしかったよ。ありがとう…陽葵ちゃんがいてくれて友紀也は幸せな時を過ごすことが出来たんだ。陽葵ちゃんと出会わなければ寂しい最後だったと思う」
「そんな…」
幸せな時を貰ったのは私の方で、友紀也が教師と言う立場を貫いたら手の届かない幸せだった。
友紀也が自分の意思を曲げてまで私を選んでくれた結果がふたりの幸せに繋がった。
「私の方こそ、友紀也のおかげで幸せでした…こんなに早く別れることになったけど…一緒にいた時間は幸せだった…」
「だったら、お兄ちゃんの気持ち受け取って。まだまだ陽葵さんを幸せにしたかったと思う気持ち…受け取ってあげて」
そう言われても、こんな大きなものを受け取っていいのか簡単には決められなかった。
「簡単には決められないよね…ゆっくり考えて答えを出したらいいから…それより先をいいかな?」
「えっ…あっはい。」
話が途中だったことを思い出して続きを聞いた。