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ずっと傍に……
第26章 道しるべ…


―――――…


「陽葵…冷蔵庫になにもありませんよ…」

冷蔵庫を覗いているユキが、いつものように、どうしましょう?という表情で私を見てくる。
1週間分の買い出しは、憂鬱で地獄のような時間だった。
だけど、ユキを飢え死にさせるわけも行かず、出かけるしかない。
手を繋いで歩きながら、これからの事を考える。
友紀也から引き継いだ遺産…私の生きる道…
着々と友紀也に歩く道筋を付けられていると思うのは私だけだろうか…
いや、違う…
友紀也の事だから、先廻りをして行く手を照らしているような気がしてならなかった。
友紀也はそういう人だから…

「ユキは他に何か欲しいものある?」

蒼が一喝してくれてから変えたスーパーで必要な食材を買い込んだ私は、ずっと傍を歩くユキに聞くと首を横に振った。
だから会計をして袋詰めをする。
だけど、ここでも同じ。
知らない人からの視線が痛い。
ジロジロとこっちを見て、私が目線を返せばさっと視線を外す。
この繰り返しで嫌になる。
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