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ずっと傍に……
第27章 舞い降りる奇跡…
「泣かないで…――――――――僕に愛させてください」
途中の言葉は聞き取れなくて、何?と聞けば、なんでもないですと言いながら私を軽々と抱き上げてベッドルームに移動した。
ベッドの淵に座らされキスをする。
深くなるキスに身を委ねながら、ユキの手はワンピースのファスナーを降ろし、脱がせるワンピースから腕を抜くと、そのままベッドに横たわり器用に脱がされて下着だけにされた。
そしてうつ伏せにされると、背中にキスが降ってきた。
チュッチュッと何回も音を立てながら背中のいたるところにキスの雨が降り注ぐ。
それが大事にされいるようで、今までと違う愛し方に…友紀也みたいな愛し方に身体は反応する。
降り注いでいたキスはやみ、耳朶をカプリと甘噛みして舌をねじこみ、ピチャピチャと耳を通じて脳内に響く。
「…ユキッ…ンッ…」
身体を小さく震わせながらユキの名前を呼んだ。
「瞳を閉じて声だけに耳を傾けて…耳で僕を…友紀也を感じて…」
甘く囁く言葉にゾクリと身体が反応する。
そして、そのセリフに聞き覚えがある。
「…陽葵…僕を感じてください。そして僕の愛を感じて…」