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ずっと傍に……
第27章 舞い降りる奇跡…
「そうです…僕と陽葵が出会った意味…出会いには全て意味があるんです。出会ったことに後悔はない…後悔もさせたくない……」
「イヤだよ…まだユキと…別れたくないよ…」
起きなければと思いながらも心も身体も現実から離れようとする。
もっと、しっかりとどこにもいかないでと伝えなければいけないのに、深い眠りに引きずり込まれ眠りに落ちようとする。
「次に出会ったらもっと愛してあげますから…ですから暫しの別れです…」
「ユキっ…まだ一緒にいて…よ…。…まだ私には…」
「悲しいですが…僕の役目は果たされました。…陽葵は生きていける。だから怖がらずに前に進んでください。きっと大丈夫…陽葵は僕が愛した…ただ一人の女性ですから…」
眠りに落ちる夢と現実との狭間で、ユキの言葉が耳に届いた。
「陽葵…愛していますよ…誰よりも…深く…深く…愛しています…」