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ずっと傍に……
第27章 舞い降りる奇跡…
「陽葵?…やっぱり陽葵だ。」
後ろから声をかけられ振り返ると、懐かしい人が立っていた。
「…恭平さん…?」
一年ぶりに会う恭平さんは、私と正反対でキラキラと輝いていて眩しく見える。
「久しぶり!!元気……じゃなさそうだね」
私の様子に気がついた恭平さんは言葉を濁しながら苦笑い。
あの時も相当落ち込んでいたけど、自分でもあの時より酷いとは思う。
「色々とね…それより恭平さんは?夕実さんとはうまくいってる?」
「それね…立ち話もなんだしお茶でもしない?陽葵に時間の余裕があればだけど」
ただ病院にいくだけだった私は頷いて近くのお店に入った。
丁度お昼時で、店内は色々な匂いが充満して胃がムカムカするから、テラスに座った。
吹き抜ける風が心地よくて暑さを感じない。
私はウーロン茶、恭平さんは珈琲を飲みながら話をした。