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ずっと傍に……
第27章 舞い降りる奇跡…
何もしていないのに脂汗が吹き出し動悸が激しくなる。
ドクンドクンドクン
身体全体が脈になったように激しく波打つ。
「陽葵?」
私の異変に気がついた恭平さんは心配そうにのぞき込んできた。
ただただ、何かに引きずり込まれないように耐えるのに必死で大丈夫ともダメとも言葉を発する余裕がなかった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン
駄目だと思った瞬間には身体の力が抜けて、恭平さんに支えられながら座り込んでいた。
瞳を開けると、心配そうに見下ろす恭平さんが私の名前を呼ぶけど、その声は聞こえない。
ただ静まり返った空間の中で、口の動きだけで私の名前を呼んでいるのが分かるだけだった。
そう…
何も聞こえない、何も感じない…そこは寂しい場所だった。
心配している恭平さんの横に学先生が現れて、私の頬を何度が叩く。
その痛みすら感じることはなかった。
私の身体なのに私の身体ではないような…そんな感じがした。
陽葵くん!!陽葵くん!!
必死で私の名前を呼ぶ恭平さんと学先生…
だけど聞こえない…聞こえないよ…
ドクンドクンドクン
身体全体が脈になったように激しく波打つ。
「陽葵?」
私の異変に気がついた恭平さんは心配そうにのぞき込んできた。
ただただ、何かに引きずり込まれないように耐えるのに必死で大丈夫ともダメとも言葉を発する余裕がなかった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン
駄目だと思った瞬間には身体の力が抜けて、恭平さんに支えられながら座り込んでいた。
瞳を開けると、心配そうに見下ろす恭平さんが私の名前を呼ぶけど、その声は聞こえない。
ただ静まり返った空間の中で、口の動きだけで私の名前を呼んでいるのが分かるだけだった。
そう…
何も聞こえない、何も感じない…そこは寂しい場所だった。
心配している恭平さんの横に学先生が現れて、私の頬を何度が叩く。
その痛みすら感じることはなかった。
私の身体なのに私の身体ではないような…そんな感じがした。
陽葵くん!!陽葵くん!!
必死で私の名前を呼ぶ恭平さんと学先生…
だけど聞こえない…聞こえないよ…