パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第27章 舞い降りる奇跡…

まだ本当に妊娠しているか不明だったけど、友紀也に言われると本当に妊娠しているような気がしてくる。
この子が私の生きる糧…
私の生きる証…

『教師になる事…それだけでは陽葵は生きてはいけない…陽葵は弱いから…少ししたことで心が折れて僕の所にこようとする。だからこの子が必要なんです…この子がいれば陽葵は生きていくしかない…そして、あのマンションでこの子を育ててください。僕にこの子の成長を見守らせてください…そして…僕が残したお金で彼を…育ててください。』

『…友紀也は私の行く道を照らしてくれるのね』

『ええ…先に逝ってしまった僕が陽葵には生きていて欲しいと願うんです…ですから僕は陽葵の進む道を照らし続けます。これから先の長い人生…僕が陽葵の進む道を照らします…ですから、迷わず進んでください。そして何かあって寂しい時は僕を思い出して感じてください。僕が傍にいることを忘れないで』

『友紀也？』

直感的に、友紀也が消えてしまうと感じた。

『大丈夫…僕はずっと陽葵の傍にいますから…それを忘れないでいてくれさえすれば僕を感じられるはずです…その子を大切に…大切に育ててください…』