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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…


―――――…


パシッ


頬を打つ音が病室内に響き渡った。
ママはワナワナと震えながら、私の頬を打った手を握りしめ涙を流していた。
私は叩かれた頬ではなく、お腹を守るように抱きしめて視線を逸らさずにママに告げた。

「叩かれても…私の意志は変わらない。」

それが私の決めた未来。
生きるために友紀也が…ユキが与えてくれた新しい命をむざむざ消し去ることはできなかった。

「友紀也さんが亡くなって半年しか経っていないのに…あなたはいったに何を考えているの…私は認めません!!絶対に認めませんから!!」

普段は物静かなママも今回ばかりは許すつもりはないようだった。
それもそのはず。
相手が誰かも分からない子供を妊娠し、産むと言い張っているから許せるはずがない。
ユキの事を話しても理解してくれないと分かっているから、この子の父親が誰なのか一切説明はしていない。
ママの怒りも当然だと思いながらも、こればかりは譲る気はなかった。
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