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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
自分がやろうとしていることがパパとママを苦しめる事になると分かっている。
分かっていても、この命だけは何としても守りたい。
「何度も言うけど、私の意志は変わらない…縁を切られようと産みます。それだけは何があっても変わらないの」
「…そうか…それがお前の答えか…。」
パパはそれだけを口にして、ママを連れて病室を出て行った。
蒼はどうしたらいいのかと迷いながら、パパたちを追いかけて行き、私は一人になった。
分かっていたことだけど、目の前から立ち去る皆を見ていると無性に寂しさを感じだ。
それでも、この子を失うことを考えると仕方がないと諦めている自分もいた。
「…ごめんね…ママ…パパ…」
そう呟きながら、泣く権利などないと思いながらも、自然と涙が溢れてくる。
「謝るぐらいなら、ご両親の話を聞いてもよかったんじゃないのか?」
開いた戸口から声をかけてきたのは恭平んさんだった。
呆れた顔で椅子に座り、流している涙を拭ってくれた。
分かっていても、この命だけは何としても守りたい。
「何度も言うけど、私の意志は変わらない…縁を切られようと産みます。それだけは何があっても変わらないの」
「…そうか…それがお前の答えか…。」
パパはそれだけを口にして、ママを連れて病室を出て行った。
蒼はどうしたらいいのかと迷いながら、パパたちを追いかけて行き、私は一人になった。
分かっていたことだけど、目の前から立ち去る皆を見ていると無性に寂しさを感じだ。
それでも、この子を失うことを考えると仕方がないと諦めている自分もいた。
「…ごめんね…ママ…パパ…」
そう呟きながら、泣く権利などないと思いながらも、自然と涙が溢れてくる。
「謝るぐらいなら、ご両親の話を聞いてもよかったんじゃないのか?」
開いた戸口から声をかけてきたのは恭平んさんだった。
呆れた顔で椅子に座り、流している涙を拭ってくれた。