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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
夕実さんの言葉に涙しか出てこない。
ユキが消えて誰にも頼ることができずに、ひとりで生きてきた私には夕実さんの言葉は心に響いた
そして、恭平さんがそんな風に思っていてくれたなんて知らなくて嬉しかった。
「ありがとうございます…そう言って貰えると…うれしいです」
泣きながらお礼を言うと、夕実さんは私を抱きしめてくれた。
久しぶりに感じる人の温もりに、緊張していた糸が切れたかのように声を出して泣いた。
人の腕の中で声を出して泣くと、ひとりで泣き暮らした時と違って、心の中のモヤモヤまで流し出してくれたみたいにスッキリとする。
「泣いちゃって…ごめんなさい…」
泣き止むまでずっと背中を擦り続けてくれた夕実さんに謝ると、ポンポンと頭を撫でて微笑んでくれた。
「泣いてすっきりするならいつでも泣いて良いよ。ためるのが一番身体に悪いからね。これからは陽葵さんひとりの身体じゃないんだから、人に甘えられるときは甘えてね…それと、陽葵ちゃんって呼んでも良い?」
にこやかに話す夕実さんに癒されつつ、私に新しい友達ができた。
こんな時だからこそ、ありがたいと思う。
ユキが消えて誰にも頼ることができずに、ひとりで生きてきた私には夕実さんの言葉は心に響いた
そして、恭平さんがそんな風に思っていてくれたなんて知らなくて嬉しかった。
「ありがとうございます…そう言って貰えると…うれしいです」
泣きながらお礼を言うと、夕実さんは私を抱きしめてくれた。
久しぶりに感じる人の温もりに、緊張していた糸が切れたかのように声を出して泣いた。
人の腕の中で声を出して泣くと、ひとりで泣き暮らした時と違って、心の中のモヤモヤまで流し出してくれたみたいにスッキリとする。
「泣いちゃって…ごめんなさい…」
泣き止むまでずっと背中を擦り続けてくれた夕実さんに謝ると、ポンポンと頭を撫でて微笑んでくれた。
「泣いてすっきりするならいつでも泣いて良いよ。ためるのが一番身体に悪いからね。これからは陽葵さんひとりの身体じゃないんだから、人に甘えられるときは甘えてね…それと、陽葵ちゃんって呼んでも良い?」
にこやかに話す夕実さんに癒されつつ、私に新しい友達ができた。
こんな時だからこそ、ありがたいと思う。