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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
それからしばらく入院することになった。
体力低下とお腹の赤ちゃんの為に体調を整える。
だけど今まで食べていなかったせいで、食べてももどしてしまって思うように体調は元にもどらなかった。
だけど学先生と産婦人科の武雄先生の助けもあり6か月を過ぎたあたりには体重も平均的になり退院の許可が下りた。
その間、ママとパパは一度も顔を見せていない。
それも仕方がない事だと諦めている。
そして、退院の前日、志保さんと大地くん千佳と咲が顔を出してくれた。
だけど志保さんは病室に入ってくるなり私の頬を平手打ちする。
いきなりのことで呆けていると、志保さんは私に何かを投げつけてきた。
それは私と友紀也が幸せそうに笑っている結婚式当日の写真だった。
「お兄ちゃんがかわいそう…」
その言葉に顔を上げると、涙をポロポロと落としながら悔しそうに泣いていた。
「お兄ちゃん、本当に陽葵さんの事好きだった。愛してた。だから婚姻届けにもサインして、これからのことを考えて色々残したのに…それだけ愛されてたのに、どうしてこんな酷いことができるの?まだお兄ちゃん亡くなって一年経ってないんだよ。それなのに…お兄ちゃんが可愛そうだよ…」
体力低下とお腹の赤ちゃんの為に体調を整える。
だけど今まで食べていなかったせいで、食べてももどしてしまって思うように体調は元にもどらなかった。
だけど学先生と産婦人科の武雄先生の助けもあり6か月を過ぎたあたりには体重も平均的になり退院の許可が下りた。
その間、ママとパパは一度も顔を見せていない。
それも仕方がない事だと諦めている。
そして、退院の前日、志保さんと大地くん千佳と咲が顔を出してくれた。
だけど志保さんは病室に入ってくるなり私の頬を平手打ちする。
いきなりのことで呆けていると、志保さんは私に何かを投げつけてきた。
それは私と友紀也が幸せそうに笑っている結婚式当日の写真だった。
「お兄ちゃんがかわいそう…」
その言葉に顔を上げると、涙をポロポロと落としながら悔しそうに泣いていた。
「お兄ちゃん、本当に陽葵さんの事好きだった。愛してた。だから婚姻届けにもサインして、これからのことを考えて色々残したのに…それだけ愛されてたのに、どうしてこんな酷いことができるの?まだお兄ちゃん亡くなって一年経ってないんだよ。それなのに…お兄ちゃんが可愛そうだよ…」