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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…

「ここだったら気兼ねなく過ごせると思ってね。それにここ、ハンバーグが一番の人気メニューだから食べて欲しかったんだ。」

メニュー表の一番最初に乗っているハンバーグの写真をトントンと叩いて教えてくれた。

『40年前から変わらぬ味。
素朴で優しい味をシンプルにお召し上がりください。』

と書かれてある。
恭平さんのおすすめならとハンバーグを頼み、友也にはお子様プレートを頼んだ。

「陽葵ちゃん、困った事とかない?」

ハンバーグが出てくるの待っていると、夕実さんはいつものように心配してくれる。

「困った事というか…来年から友也を幼稚園に通わせるんですけど…私はどうしようか迷ってるんです…この子が幼稚園に行ってる間ひとりなんですよね?だからと言って何もしないっていうのも…」

それが今の悩み。
生活に関しては友紀也が残してくれたお金があるから悩むことはない。
無理に働かなくてもいいけど、それはやっぱり違うと思うし、できるならば友紀也の夢を私は叶えたいと思っている。
その夢を知っている恭平さんは一緒に悩んでくれる。
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