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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
友也を見ると、ニコニコしてうれしそうにエビフライにフォークを刺して食べていた。
こんなに笑顔にする料理より私の方がいいだなんて本当だろうかと疑いたくなる。
それが顔に出ていたに違いない。
マスターは私の横に座り、パパみたいにガシガシと頭を撫でた。

「こんな表情で毎回食べてたら疲れるだろう?家ではこんな笑顔じゃないもしれないが、残さず食べるのなら美味しい証拠。一日三食365日食べる食事だ。普通に食べられるのが一番だ。それに…自分の時はどうだった?外で食べるのも美味しいけど家で食べる母親の料理の方がよかったんじゃないのか?毎日外食と毎日母親の手料理…どっちがいい?」

考えてみると、外食よりママの手料理が好きだった。
外で食べる料理は美味しいし豪華だったけど、味は濃くて家での食事にホッとしたこともある。
そう考えるとマスターの言う通り、たまに食べるから良いのであって、毎日食べるのは家での食事が良い。

「毎日外食はイヤですね…家で食べる方がホッとするし美味しいです」

そう言うと、マスターはウンウンと頷いて満足そうに笑った。
その笑顔が浩司さんと重なった。
どこかで見たことがある笑顔だと思っていたのは浩司さん。
屈託なく笑う笑顔が浩司さんに似ていた。
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