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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
「それより陽葵…さっきは話が途中になったけどさ…両親とはこのままでいいわけ?ずっと2人だけで生きていくつもり?」
その言葉には苦笑いするしかなかった。
「さっきも言いましたけど…私を許せないでいるのに、どうすることもできないですよ。」
「…思ったんだけどさ、陽葵って自分から動こうとしないよな。連絡入れたのは友也が生まれた時だけだろう?あれから3年は経ってる。その間に連絡いれた?自分からどうにかしようと動いた?」
「それは…」
恭平さんの言う通りで、その言葉に何も言い返せなかった。
許してもらえないと思い、連絡をすることはなかった。
「許して欲しいって思うなら自分から動かないと始まらないんじゃないか?親が子供を思わない日はないと思う。いつだって心配で、いつまでたっても…大人になっても子供には変わりはない…自分たちが親になり親の気持ち分かるようになっただろう?」
「…そうですね。大切に育ててもらったと思います…。私が友也を一番に考えるように、両親も私と蒼を一番に考えてくれた…本当に、いつも暖かく見守ってくれた」
パパが最後に言った言葉。
『何があっても見守って行こうと決めた』
私も同じ気持ちだった。
友也の事を一番に理解し、何があっても見守って行こうと思った。
それが親の想い…そして誓い。