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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
「親はさっ…最後には許してくれるんだって…仕方がない、ほっとけないって理由をつけてさっ」
「そうね。私も両親に許してもらえた…パパ…恭平を裏切って兄だけじゃなくて両親とも疎遠になったの。うちの両親ね。恭平の事大好きだったから、その恭平を裏切った私を許してくれなかった。恭平とヨリを戻しても初めの頃は許してくれなかったのよ。それでも恭平と仲良くやっている姿を見て、恭平が私を許しているなら仕方がないって…恭平が私を許してるのに自分たちが許さないのも変だし仕方がないかって…親もね。どこかで許したいって思ってる。だけどきっかけがつかめない…そんな感じだったみたい。」
夕実さんが語ると、恭平さんはそっと夕実さんの手を握った。
その姿を微笑ましいと思う。
色々な苦労を乗り越えて幸せになったふたり。
色々な事から逃げなかったから手にいれられた幸せな未来だと思えた。