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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
私は気持ちが変わらないうちに家族LINEを開いた。
最後に打った文章は友也が生まれた報告。
それ以降、この家族LINEが使われることはなかった。
だから3年ぶりに入力する。
こんな文章をいきなり送られて驚くかもしれない。
今更?と怒らせるかもしれない。
だけど、他に書く言葉がみつからなかった。
『ご無沙汰しています。
今度、友也に会ってもらえますか?
勝手ですが、今度の日曜日に伺います。
もし、まだ会いたくないなら、そのまま帰ります。』
それだけ打ち込んで、震える手で送信ボタンを押した。
押して数秒で既読が付く。
だけど返事が返ってくることはない。
それも想定内。
当日も会ってもらえる可能性は低い。
だけど、会ってくれるのなら友也を託したいと思う。
マスターと色々話していて分かったことがある。
友也が私の料理をママの味だと認めてくれている様に、私にもママの味があり、それは忘れたことはない。
私の料理の基本はママのレシピノートで、友也のママの味はすなわち私のママの味でもある。
そう考えると、父親が誰であろうと友也は私の両親の血をしっかりと受け継ぎ、味も受け継いでいる。
最後に打った文章は友也が生まれた報告。
それ以降、この家族LINEが使われることはなかった。
だから3年ぶりに入力する。
こんな文章をいきなり送られて驚くかもしれない。
今更?と怒らせるかもしれない。
だけど、他に書く言葉がみつからなかった。
『ご無沙汰しています。
今度、友也に会ってもらえますか?
勝手ですが、今度の日曜日に伺います。
もし、まだ会いたくないなら、そのまま帰ります。』
それだけ打ち込んで、震える手で送信ボタンを押した。
押して数秒で既読が付く。
だけど返事が返ってくることはない。
それも想定内。
当日も会ってもらえる可能性は低い。
だけど、会ってくれるのなら友也を託したいと思う。
マスターと色々話していて分かったことがある。
友也が私の料理をママの味だと認めてくれている様に、私にもママの味があり、それは忘れたことはない。
私の料理の基本はママのレシピノートで、友也のママの味はすなわち私のママの味でもある。
そう考えると、父親が誰であろうと友也は私の両親の血をしっかりと受け継ぎ、味も受け継いでいる。