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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
家の前に到着すると、3年前と何も変わっていない事に、どこかホッとした。

「ママ?ここどこ?だれのおうち?」

友也は大きな家を見上げて少し興奮している。

「ママのママとママのパパが住んでいるおうちだよ。誰かいるといいね」

「ママのママ?ママのパパ?」

首を傾げる友也にはおじいちゃんおばあちゃんという概念がない。
今まで一度も教えていなかった事を後悔しながら、私はチャイムを押した。
押しても中から返事はない。
少し待ってもう一度チャイムを押しても返事はなかった。

「おでかけちゅう?」

「かな?」

分かっていたことだけど、未だに許してくれていないと泣きそうになる。

「ママ?ボク、おてがみかく。ママのママとママのパパにおてがみ」

私が持っているバックの中からクレヨンと画用紙を取り出し、道路に座り込んで描き始めた。
流石に道路ではと思い門を開けて玄関先に座らせて描かせる。
何を描いているのかと見ていると、この家をかいているようで、家の前には私と友也が立っていた。
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