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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…

「ここにいた…」

荒い息をして公園内に駆け込んできたのは蒼で、数年ぶりに見る蒼は少し大人っぽくなっていた。

「どうしたの…?」

「あ~…手紙…そう手紙。友也?の手紙見つけて追いかけてきた。」

先ほどポストに入れた友也の絵を握りしめていた。

「ママ~だれ?ママのおともだち?」

何も知らない友也は蒼に興味深々で瞳をランランと輝かせている。
余り人とは関わり合わずに生活してきたから、うれしいんだろう。

「さっきお話した、蒼おにいちゃん。ママの弟」

「あおいおにいちゃん?」

「そうだよ。蒼お兄ちゃん。こんにちはは?」

友也は、がばっと頭を下げて大きな声で挨拶をした。

「こんにちは。あおいおにいちゃん?」

その言葉に、蒼は友也の前でしゃがみこみ、友也の頭を撫でる。

「こんにちは。初めましてだね。」

頭を撫でられた友也は嬉しそうにしながら、私の後ろに身体を隠して少し照れていた。
そして両手を私の耳にあてて内緒話をする。

「あおいおにいちゃん、ボクとあそんでくれる?」

先ほど蒼が遊んでくれると言った言葉を覚えているんだろう。
だけど自分からは言えないから私から言って欲しいという事だった。
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