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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
最後にカットバンを貼って蒼が友也を離すと、逃げ出すかのように私に抱き付いて甘えて泣く。
その友也の背中をポンポンと叩きながら身体を揺らすと、泣きながら簡単に眠った。
顔を覗き込めば、頬には流した涙の痕。
それでも蒼と遊べたことがうれしいのか、薄っすらと笑っていた。

「蒼…今日はありがとうね。友也、楽しかったんだと思う。あんなにはしゃいだ姿みたことない」

「外で遊ばせないの?」

消毒液と汚れたティッシュを片付けていた蒼は不思議な顔をする。

「遊ばせてるんだけどね。男性と女性とじゃ違うんじゃない?あんなに走りまわれないもん。」

「そんなもん?」

「そんなもんだよ。こおいうときにパパがいたらなって…ごめん。今の聞かなかったことにして」

ついつい本音が出てしまい、慌てて取り消した。
取り消しても一度口に出した言葉は消えてはくれない。

「友也の父親って…戻ってくる可能性はないの?」

帰ってくる可能性。
色々な事を考え、私の考えが正しければユキが帰ってくる可能性はない。
それでも、ずっと見守っていてくれてるとは思う。
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