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ずっと傍に……
第29章 きっかけ…
唯一私の味方でいてくれる血のつながった弟。
友也を可愛がり、何かと気にかけてくれる蒼の言葉は誰の言葉より心強かった。
「ごめん…今度からは連絡するね…今日は助けてくれてありがとう…」
素直にお礼を言うと、さっきまでの勢いはどこに消えたのか、照れた蒼は顔を背けぶすっと不貞腐れた。
昔からそう…
私が素直にお礼を言うと照れたように生意気な口答えをしてごまかそうとする。
そこが可愛くて私も蒼の事が憎めない。
「蒼がいて助かったよ…蒼が弟でよかった…ね~…蒼、聞いてる?蒼がね―――」
「あ―――!!うるさい!うるさい!うるさい!!…お前…絶対わざとだろう…絶対わざとだ!!」
そんな蒼の反応が可愛くて笑ってしまった。
それがまた気に入らなくて蒼は益々不貞腐れて機嫌が悪くなる。
「ママ???」
私たちのじゃれ合いで起こしてしまったのか、友也が目を擦りながら起き上がって私の方を見ていた。
友也を可愛がり、何かと気にかけてくれる蒼の言葉は誰の言葉より心強かった。
「ごめん…今度からは連絡するね…今日は助けてくれてありがとう…」
素直にお礼を言うと、さっきまでの勢いはどこに消えたのか、照れた蒼は顔を背けぶすっと不貞腐れた。
昔からそう…
私が素直にお礼を言うと照れたように生意気な口答えをしてごまかそうとする。
そこが可愛くて私も蒼の事が憎めない。
「蒼がいて助かったよ…蒼が弟でよかった…ね~…蒼、聞いてる?蒼がね―――」
「あ―――!!うるさい!うるさい!うるさい!!…お前…絶対わざとだろう…絶対わざとだ!!」
そんな蒼の反応が可愛くて笑ってしまった。
それがまた気に入らなくて蒼は益々不貞腐れて機嫌が悪くなる。
「ママ???」
私たちのじゃれ合いで起こしてしまったのか、友也が目を擦りながら起き上がって私の方を見ていた。