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ずっと傍に……
第29章 きっかけ…
どうすることもできずに立ち尽くしていると、最終手段に出た大地くんは私の腕の中から友也を奪い取るとスタスタと歩き出した。
慌ててついて行きながら強引すぎる大地くんに怒りが込み上げてくる。
「大地くん…ねぇってば…行くって誰も言ってないよ。ねぇってば」
声をかけても腕を引っ張っても大地くんは先を急ぎ、私の言葉に耳を傾けてはくれなかった。
「…志保は帰ったから心配しなくていい…」
その言葉にほっとしながらも、まだ不安は払拭されない。
足早に歩く大地くんに必死についていくと式場に到着した。
ロビーには咲が落ち着かない様子で待っていた。
「陽葵!!」
私を見つけた咲は、走ってきて私に抱きついてギュっとする。
「ごめん…千佳には怒ったから。陽葵に…友也くんに酷い事したって聞いて私…本当にごめん…」
「…いいよ…咲のせいじゃないから…今日は呼んでくれてありがとう…咲の幸せそうな顔見れてうれしかったよ。友也もね。喜んでた…何度もきれいだねてうれしそうだった…」
慌ててついて行きながら強引すぎる大地くんに怒りが込み上げてくる。
「大地くん…ねぇってば…行くって誰も言ってないよ。ねぇってば」
声をかけても腕を引っ張っても大地くんは先を急ぎ、私の言葉に耳を傾けてはくれなかった。
「…志保は帰ったから心配しなくていい…」
その言葉にほっとしながらも、まだ不安は払拭されない。
足早に歩く大地くんに必死についていくと式場に到着した。
ロビーには咲が落ち着かない様子で待っていた。
「陽葵!!」
私を見つけた咲は、走ってきて私に抱きついてギュっとする。
「ごめん…千佳には怒ったから。陽葵に…友也くんに酷い事したって聞いて私…本当にごめん…」
「…いいよ…咲のせいじゃないから…今日は呼んでくれてありがとう…咲の幸せそうな顔見れてうれしかったよ。友也もね。喜んでた…何度もきれいだねてうれしそうだった…」