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ずっと傍に……
第29章 きっかけ…
私も咲をギュッと抱きしめて久しぶりの抱擁を交わす。
そして抱きしめていた腕を解いて顔を見ると、お互いが笑顔でいることに気がついた。
7年ぶりにあっても時は一瞬にしてあの時に戻ることができる。
楽しかったあの時…
笑いあって喧嘩して…喧嘩してもすぐに仲直りして、そんな日々を送っていた学生時代を思い出した。
友紀也の事を好きで好きでたまらず、誰もがその気持ちを馬鹿にする中で最後まで応援して心配してくれた私の親友だったふたり。
そう思うと千佳に向いていた怒りも薄らぎ…千佳とも話をするぐらいいいんじゃないかと思った。
今は友也もぐっすりと眠っている。
もし話が拗れたとしても友也を傷つけることはない…
私は咲の手を引いて、少し離れたソファーに座っている千佳の元に足を進めた。
近づくと千佳の顔が強張っているのが分かる。
気まずくて逃げ出したくなるけど…できるなら昔みたいに戻りたい…
「…千佳…少しいいかな?」
そうれだけ伝えると返事も聞かないで千佳の前に座った。
私の横に咲も座り、大地くんは友也を抱いたまま少し離れた場所に腰を下ろして見守ってくれているようだった。
そして抱きしめていた腕を解いて顔を見ると、お互いが笑顔でいることに気がついた。
7年ぶりにあっても時は一瞬にしてあの時に戻ることができる。
楽しかったあの時…
笑いあって喧嘩して…喧嘩してもすぐに仲直りして、そんな日々を送っていた学生時代を思い出した。
友紀也の事を好きで好きでたまらず、誰もがその気持ちを馬鹿にする中で最後まで応援して心配してくれた私の親友だったふたり。
そう思うと千佳に向いていた怒りも薄らぎ…千佳とも話をするぐらいいいんじゃないかと思った。
今は友也もぐっすりと眠っている。
もし話が拗れたとしても友也を傷つけることはない…
私は咲の手を引いて、少し離れたソファーに座っている千佳の元に足を進めた。
近づくと千佳の顔が強張っているのが分かる。
気まずくて逃げ出したくなるけど…できるなら昔みたいに戻りたい…
「…千佳…少しいいかな?」
そうれだけ伝えると返事も聞かないで千佳の前に座った。
私の横に咲も座り、大地くんは友也を抱いたまま少し離れた場所に腰を下ろして見守ってくれているようだった。