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ずっと傍に……
第30章 助けて…

「こわっ…怖かった…っまたっ…友也まで死んじゃうんじゃないかって…怖かった…」

泣きじゃくる私に、パパは抱きしめなおし背中を擦る。
その手の大きさに安心して涙が止まることはない。
人が行き交う廊下で人の目も気にすることなく、私は久しぶりに声をあげてなくことが出来た。

「そうか…陽葵にとって…友也はそんなに大事か?」

「…何…言ってるの?友也は大事だよ…この世の何ものにも変えられないぐらい大事だよ…。今度こそ…友也を亡くしたら…私は生きていけない…」

当たり前の事を聞かれ即答する。
そんな私の言葉に、パパはフッと優しい瞳になる。

「たった8年なのに、陽葵はしっかりと母親の顔だな…安心したよ」

パパは嬉しそうに笑う。
意味も分からず首を傾げると、今度ゆっくりと話そうと言って友也が出てくるのを一緒に待ってくれた。
30分程たつと、友也がうつ伏せの状態でストレッチャーに乗せられて出てきた。
慌てて駆け寄り顔を覗き込めば、スヤスヤと穏やかな表情で眠っている。
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