この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第30章 助けて…
どういうことなのかと学先生を見ると、学先生は力強く頷いてくれた。
「もう大丈夫。出血も止まったし傷もそんなに深くはない。今は麻酔で眠っているだけだから、暫くすると目を覚ますよ。………友也は良く頑張ったよ。目が覚めたら褒めてあげなさい。」
学先生の言葉に頷いて、友也に寄り添い病室に移動した。
そこは友紀也が息を引き取った最後の場所。
嫌な思い出のはずが、友紀也が友也を見守ってくれている様でホッとした。
「部屋…変えてもらうか?」
病室の入口で立ち止まっている私にパパは口を開いた。
あの時の事を思い出して嫌な気持ちになっているとパパは思っているようだった。
「…大丈夫…きっと友紀也が守ってくれる…」
パパに微笑み、友也の傍に行って手を握った。
友也が起きるまでずっと手を握りしめていた。
ピクッと友也の指が動いたのは、病室に移動して1時間たった後だった。
そして、ゆっくりと瞼を上げて私を確認すると、にこっと笑う。
「ママ…?あれっ…?ボク…遠足…」
少し混乱しているようで、今どこにいるのか分かっていない。。
「遠足に行って怪我をしたの覚えてない?ここは学先生の病院……背中は痛くない?」
「もう大丈夫。出血も止まったし傷もそんなに深くはない。今は麻酔で眠っているだけだから、暫くすると目を覚ますよ。………友也は良く頑張ったよ。目が覚めたら褒めてあげなさい。」
学先生の言葉に頷いて、友也に寄り添い病室に移動した。
そこは友紀也が息を引き取った最後の場所。
嫌な思い出のはずが、友紀也が友也を見守ってくれている様でホッとした。
「部屋…変えてもらうか?」
病室の入口で立ち止まっている私にパパは口を開いた。
あの時の事を思い出して嫌な気持ちになっているとパパは思っているようだった。
「…大丈夫…きっと友紀也が守ってくれる…」
パパに微笑み、友也の傍に行って手を握った。
友也が起きるまでずっと手を握りしめていた。
ピクッと友也の指が動いたのは、病室に移動して1時間たった後だった。
そして、ゆっくりと瞼を上げて私を確認すると、にこっと笑う。
「ママ…?あれっ…?ボク…遠足…」
少し混乱しているようで、今どこにいるのか分かっていない。。
「遠足に行って怪我をしたの覚えてない?ここは学先生の病院……背中は痛くない?」