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ずっと傍に……
第30章 助けて…
「友也のおじいちゃん」
「おじいちゃん???」
おじいちゃんと聞いて瞳をキラキラとさせる友也に、そうだよと頷いた。
「はじめまして。友也は怪我しても泣かないしママの言う事も聞けるし偉いな。」
パパは友也の前に膝をついて頭を撫でると、友也は嬉しそうに笑った。
「僕がね。ママを守るの!!約束だから!!!だからね。これくらいじゃ泣かないんだよ。」
ベッドの上で身動きもできないのに、まだ私の事を守るという。
それに私を守ると誰と約束したかは決して口にはしないけど、それが誰なのかは想像はつく。
「友也はママが好きなのかな?」
「大好きだよ。大きくなったらママと結婚するんだ…でもね…それ言うと怒られちゃう」
「誰に怒られるんだい?」
「う~ん…僕よりママの事を好きな人???それ以上は秘密!!」
友也の言葉にハラハラしながら聞いていると、案の定パパは渋い顔をして私を振り返った。
きっと、また違う男がいると勘繰っているんだと思うと少し悲しくなる。
それでも前科があるのだから仕方がないと愛想笑いをする。