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ずっと傍に……
第30章 助けて…

「友也がパパと同じ血液だってことも学先生からは聞いていたし、何かあったら連絡するとも言われて知っていたんだよ。それでも陽葵の口から言わせようとしたのは仲直りをさせたかったからだと思う…。」

「だったら…なんでパパたちに会いに行ったとき会ってくれなかったの?」

勇気を出してパパに会いに行ったあの日を思い出す。
緊張してチャイムを鳴らして、誰もでることはなかったあの家…

「…心配だったとしても…陽葵が友紀也くん以外の人の子供を産んだということが…どこかで許せなかったんだろうな…パパたちは古い人間だ…結婚もせずに子供を産むことに抵抗がある。増してや友紀也くんが亡くなって一年…どうしても笑って陽葵に会うことができなかった…」

パパは友也のベッドの横の椅子に腰を下ろし、友也の頭を撫でる表情は穏やかだった。
そして友也を見つめながら、私の知らなかったパパの心の内を話してくれる。
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