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ずっと傍に……
第30章 助けて…
私の気持ちの変化を敏感に感じ取る友也に、慌てて気持ちを切り替え明るく笑った。
そうすると友也もにっこりと笑い、オレンジジュースを自分で運ぶのだと言いだした。
ソロリソロリと運ぶ友也の動きがかわいくて、それでいて心配でパパも蒼も目が離せなかった。
そしてテーブルの上にお盆を置くと、みんなして大きく息を吐いて緊張が解ける。

「ママのお手伝いもするなんて友也は偉いなぁ~」

パパが褒めると友也は得意げに笑い、いつものように友也は色々はことを話そうと口を開く。
小学2年になっても、スラスラと言葉を話せない友也に不安になる事はあるけど、それでも一生懸命に言葉にして話そうとする気持ちがパパにも蒼にも伝わったのか、急かすことなく聞いてくれる。

「ねぇ…おじいちゃん?おばあちゃんは???」

ずっと、おばあちゃんに会うことを楽しみにしていた友也は、未だに顔を出さないおばあちゃんを心配する。
パパを見ると困った顔をして煮え切らない。

「…なんかね…おばあちゃんご病気で寝てるんだって。友也にごめんねって」

本当の事を言えずに嘘をつくしかなかった。
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