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ずっと傍に……
第30章 助けて…
会えないと分かった友也は少し何かを考えて、私のバックの中からいつものお絵かきグッズをテーブルに広げて描き始めた。
描いているうちに、私、パパ、蒼、友也、そして、まだ会った事のないおばあちゃんの絵だと分かる。
手を繋いで仲が良さそうな絵に胸が締め付けらる。
パパも蒼も同じ思いで顔を歪めていた。
「おじいちゃん…おばあちゃんに渡したい…」
『おばあちゃん、あいたいです。』と書いた画用紙を握りしめてパパにお願いすると、パパは渋い顔をして頷いた。
パパが友也の手を引いてママの部屋に行こうとすると、友也はパパの手を離して私の手を握った。
「ママと一緒に行く…ママ行こう?」
子供心に何かを感じ取っているとしか思えなかった。
もしかしたら、おばあちゃんが会ってくれない理由も気がついているんじゃないかと怖くなる。
友也に急かされながら、私は奥にあるママの部屋に向かった。
ママの部屋の前に来て一呼吸してドアをノックする。
だけど返事はない。
何度かノックしても、部屋の中から返事が返ってくることはなかった。
友也を見れば泣きそうな顔をしていた。
描いているうちに、私、パパ、蒼、友也、そして、まだ会った事のないおばあちゃんの絵だと分かる。
手を繋いで仲が良さそうな絵に胸が締め付けらる。
パパも蒼も同じ思いで顔を歪めていた。
「おじいちゃん…おばあちゃんに渡したい…」
『おばあちゃん、あいたいです。』と書いた画用紙を握りしめてパパにお願いすると、パパは渋い顔をして頷いた。
パパが友也の手を引いてママの部屋に行こうとすると、友也はパパの手を離して私の手を握った。
「ママと一緒に行く…ママ行こう?」
子供心に何かを感じ取っているとしか思えなかった。
もしかしたら、おばあちゃんが会ってくれない理由も気がついているんじゃないかと怖くなる。
友也に急かされながら、私は奥にあるママの部屋に向かった。
ママの部屋の前に来て一呼吸してドアをノックする。
だけど返事はない。
何度かノックしても、部屋の中から返事が返ってくることはなかった。
友也を見れば泣きそうな顔をしていた。