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ずっと傍に……
第30章 助けて…
あれだけ楽しみにしていたおばあちゃんとの対面。
私とママの確執だけでそれを壊すわけにはいかなかった。
ひとりだったら踏み出せなかった一歩、友也と一緒だから、友也の為だから踏み出せる。
私はドアノブに手をかけて、そっとドアを開いた。
部屋の中は薄暗く、ママはベッドの中で眠っていた。
「友也…おばあちゃん寝てるみたいだから戻ろうか?」
「…これ…置いてきてもいい?」
手に握りしめている画用紙を私の方に差し出した。
「…そうだね。枕元に置いておいで。寝てるみたいだから起こさないようにね」
友也は小さく頷いてベッドに向かって歩き出した。
ベッドの前まで行くと、一度私の方を向いたから頷くと、友也は手に持っていた画用紙を枕元に置き、急いで私の元にかけよった。
「起きたら見てくれるよ」
そう言って友也の手を引いてママの部屋を出た。
リビングに行きかけた時、友也が泣いていることに気がついた。
声を出すでもなく、声を殺して泣いていた。
「友也???どうしたの?」
慌ててしゃがみこみ顔を覗き込むと、大きな瞳には涙をいっぱいにためていた。
私とママの確執だけでそれを壊すわけにはいかなかった。
ひとりだったら踏み出せなかった一歩、友也と一緒だから、友也の為だから踏み出せる。
私はドアノブに手をかけて、そっとドアを開いた。
部屋の中は薄暗く、ママはベッドの中で眠っていた。
「友也…おばあちゃん寝てるみたいだから戻ろうか?」
「…これ…置いてきてもいい?」
手に握りしめている画用紙を私の方に差し出した。
「…そうだね。枕元に置いておいで。寝てるみたいだから起こさないようにね」
友也は小さく頷いてベッドに向かって歩き出した。
ベッドの前まで行くと、一度私の方を向いたから頷くと、友也は手に持っていた画用紙を枕元に置き、急いで私の元にかけよった。
「起きたら見てくれるよ」
そう言って友也の手を引いてママの部屋を出た。
リビングに行きかけた時、友也が泣いていることに気がついた。
声を出すでもなく、声を殺して泣いていた。
「友也???どうしたの?」
慌ててしゃがみこみ顔を覗き込むと、大きな瞳には涙をいっぱいにためていた。