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ずっと傍に……
第30章 助けて…
私は何も言わずに包丁を持ちたまねぎを切り始めた。
みじん切りにしていくと、涙が溢れてくる。
玉ねぎを切っているからか、それともママに許してもらった嬉しさか分からない。
それでも、私はママと一緒にキッチンに立ちハンバーグとグラタンと唐揚げを作ってテーブルの上に広げた。

「友也は起きてからでいいの?」

まだぐっすり眠っている友也の顔を覗き込みながらママは聞いた。
普通だったら友也が起きてから食事にするけど、今日はみんながいるからそういうわけにもいかない。
それに初めて家族での食事なのに起こさないのもかわいそうだった。

「ううん…起こすよ…きっとみんでご飯食べるの喜ぶから…友也…友也?」

眠っている友也の身体を軽く揺さぶり声をかけると、ンンンッと声をあげてうっすらと瞳を開いた。

「ごはんだよ。友也の好きなハンバーグ…ママとおばあちゃんが作ったよ」

「おばあちゃん…?」

ハンバーグより先におばあちゃんに反応する友也を見て、本当に会いたかったんだと分かる。
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