この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
婚約者の帰還(くすくす姫後日談・その1)
第3章 土産とご褒美
浮き足立つ自分を抑えて姫にそう聞くと、姫は不思議そうな顔をしました。

「もちろん。これ、サクナのでしょ?わざわざ聞かなくても」
「これは、お前への土産だ。お前にやったんだ、もうお前んだ。…だが、」

皿に一個、イチジクを取り出します。
「今日、いいことが有ったからな」
「いいこと?」

今度はナイフで四つに切ると、ナイフを布で拭って仕舞い、指を立てて、数え始めました。

「一つ目、お前のとこに、帰ってこれた。」

「二つ目、お前を抱きしめた。」

「三つ目、お前の髪を撫でた。」

「四つ目、お前に口づけた。」

「五つ目、お前と一緒に、皆の祝いの言葉を聞いた。」

五つ数えたところで置いてあったフォークを取り上げ、ぷつりとイチジクに刺しました。

「…そして、お前が土産を喜んでくれた。…『いいこと』にゃ、十分すぎるだろ」

口開けろ、ともう一度言われて姫が素直に口を開けると、フォークに刺したイチジクを、口の中に入れられました。

「ん。やっぱり、美味しっ…っ」
イチジクの感想を口にしようとした途端、サクナに唇を塞がれました。
口の中でイチジクの繊維がほどけて混ざり合い、種の粒が舌の間で、お互いの舌を刺激します。

「んっ…ふ、」
「美味いか」
唇が離れて、姫が溜息を吐いて頷くと、もう一回口開け、と言われました。
今度はイチジクが口に入った途端に唇を塞がれ、二人でそれを堪能しました。

「…もっと、ちょうだい。」
「ああ」
三つ目も、同様に。

「…んっ…おいし…」
「ああ、旨いな」
サクナはそう言うと、姫の口元から首筋にこぼれていた、イチジクの果汁を舐め取りました。

「ぁ、ん…」
「…こんな旨いもん食ったこと無えな。」
「あ、やっ…」
「しかも、食えば食うほど美味くなる、」
「あ…だめっ。」

そのまま胸元に口づけて、下ろし立ての服のボタンを外そうとしてきたサクナを、姫は両手で止めました。
/14ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ