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異形疾病
第4章 ドクター「A」
涙が止まらなくて、泣くと余計に苦しいので落ち着きたかった。
鼻が詰まって呼吸が苦しく、上半身を横向きにずらそうとするが、力が入らずにうまく動けない。
彼が背中を支えてくれた。

…はぁぁぁ……あぁぁあぁ…
「苦しいな」

他にかける言葉も見つからないのだろう。

…ん……くる…しぃぃ……
「うん」

…はぁぁあぁ……あぁぁぁ…
「急性期はな」

…あぁぁぁあぁぁ……きも…ちぃ……
「うん」

…ぁぁ…き…も…ちぃぃぃ…ぁああぁぁぁ…
「うん」

結局、泣きながらイキ続ける私の手を握って、脱糞が終わるまでそばにいてくれた。
終わった後も、絶頂の名残で痙攣する私の体に布団をかけ直し、もう一度ぐしょぐしょの顔を拭いてくれた。
私は快感と疲労と羞恥と安堵で、あっという間に眠りに落ちていった──。


あれから彼は三度ほど見舞いに来てくれた。
一度はやはり脱糞中で、また終わるまで手を握ってそばにいてくれた。
恥ずかしくて、ありがたくて、嬉しかった。
二度めは差し入れに持ってきてくれたプリンを一緒に食べながら少し会話もできた。

上向きに周辺と癒着して一体化した陰茎の先端から、パンパンに腫れた巨大な陰嚢の下まで、全長約70cmで肥大化はほぼ完了した。
急性期の痛みも落ち着き、麻酔の使用が終わった。
脱糞時の連続オーガズムはまだ慣れないが、呼吸のコツがつかめてきて息苦しさは少しマシになってきている。


病室でひとり散漫に考えた。

変異した体のこと。
子どもの頃のこと。
死んだ両親のこと。
仕事のこと。

ぐるぐると考えて結局、この不自由な体でなんとか生きていくしかないのだという諦念が、少しずつ腹に落ちてきた。

これからリハビリ病棟に移され、難病認定の手続きや退院後の生活に向けた社会復帰の準備が始まる。
一昔前と比べて、今は患者を受け入れている職場が多いので、そういう理解ある環境で無理なく働いていけたらと思う。
学生時代はそれなりに女性と付き合う機会もあったものだが、正直言って今の脱糞中ほどの快感が得られたことはなかった。
今日さっきまで病室に来てくれていた同僚にそんな話をしたら、

「それはちょっと味わってみたい気もするな」

と笑っていた。

…すごいんだ。
次の脱糞が怖いのに、狂おしいほど待ち遠しくもある。
さすがに引かれると思ってそこまでは話せなかったけれど。
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