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異形疾病
第2章 患者の生活
この新たな疾病が世界各地で同時発生的に広がっていった当初、国内でも街中の至るところで放置された「大量の糞便」と「大量の体液」が見られるようになった。

公衆トイレや商業施設内のトイレの便器から山のような糞便が溢れて健常者が使用できないため、患者だけでなく健常者も屋外の物陰で用を足さざるを得なかった。
清掃が追いつかず、成人用オムツが飛ぶように売れて品切れが続いたこともあった。
汚れたオムツの廃棄問題や、トイレが使えないことによるオムツの交換場所不足もあり、臭気、衛生面でとにかく急を要する大きな社会問題となった。

また、患者は常に発情しているため、行きずりの行為に及ぶ場合が多く、街中の物陰でセックスをして周辺に体液をまき散らした。
また、セックスの刺激により便意を催し、行為後に脱糞することも多いため、大抵の場合、体液がこびりついている場所には大量の糞便もまた残されていた。


差別や迫害が深刻化し、あらゆる法整備が急ピッチで進められた。


難病指定されたことにより、患者は様々な支援を受けられるようになった。
患者専用の大型シャワートイレを完備した住宅が建設された。
患者用のオナニーグッズも開発が進んで充実し、補助金による購入が認められている。
そして、街中の通常のトイレは原則健常者のみ使用可、患者はスパッツ内に排泄して糞便はそのまま自宅まで持ち帰る、という法律が施行された。
一部で人権擁護団体による反対運動が起こったものの、あらゆる場所の臭気や糞便問題という現実の前には無力だった。
患者専用オムツの開発計画もあったが、糞便があまりに大量でうまくいかずに頓挫している。


現時点でこの疾病の治療法は見つかっておらず、また発症のメカニズムも解明されていない。
だが、「感染症ではない」ということは早い段階で判明していた。
そのため健常者の中にも、偏った法律を盾に患者との嗜虐的な性行為を好む者が、水面下ではかなりの割合でいると言われている。


その顕著な一例が、空港の手荷物(不審物)検査である。
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