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舞い散る花びら 
第1章 とつぜんの脅迫
さくらは、心なしかさらにクラクラとめまいがする頭で考えた
(今の研究職のポジションを失いたくない・・今後の研究のサポートも約束されている。
この写真は私じゃないんだから。 私はこんないかがわしいこと、していないのだから。)

「この写真と同じことをすれば、そして何もなければ、
これは私ではないと信じてくださるんですね?」と理事長、学院長、教授の目を順に見て聞いた。


理事長が
「この写真と同じことをすればいいというわけではないなぁ・・
見てみたまえこの写真を。この写真を我々に送ってきた人物は、この風俗店の常連らしく
君と思われるこの女性は、このようなプレイを大変好み、
この状態でなんどもオーガズムを感じていたという報告までしてきているんだよ。」 


学院長がさらに続ける

「そうだなぁ・・もしも君がこの女性ではないということを証明できるのなら
この状態で10分間何事もなければ証明したと認めよう。」


さくらは(こんな変な機械みたいなもので感じるわけがないわ。 
オーガズムって本当に好きな人との特別な行為で感じるものじゃないの。
絶対に大丈夫。 私じゃないって証明してみせないと)と思い
「わかりました。10分ですね。」と同意した。 
あまりの出来事にいまだに動悸はするし、めまいもひどい気がしたが、
もう一度アイスティーを飲んで、深呼吸をした。


理事長が秘書の氷川に、「この写真に使っているものはあるかね?」と聞き用意するように頼んだ。

ほどなくして氷川が、麻のロープと写真のものより小ぶりな機械をもって戻ってきた。
「荷造り用に置いていたロープと、理事長が買って使われなかったミニ電気マッサージ器です。」
言ってロープと機械を机においた。

学院長が「ついでに野々宮さんを写真と同じような状態にしてくれるかね?」
と氷川にさくらを座っているソファに縛り付けるように言った。


「同じようにできるかわかりませんが、やってみましょう。」と氷川がさくらの前にロープを持って
近づいた。



「上司命令ですので、ご容赦ください。」とさくらにつぶやき、
優美なデザインの木のひじ掛けやソファの足にロープでさくらを縛り付けていった。


さくらはぎゅっと目をつぶり、屈辱的な情景を目に写すまいとした。
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