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管理人平沼
第14章 浅野千草の就職
 浅野千草は大学を卒業後、地元に戻って就職した。地方にある中小企業で規模が小さく、千草がただ一人の新入社員だった。上司である海老名豊は三十前後の若い営業マン。上層部からの信頼が篤い。その海老名から千草は会議室に呼ばれた。真新しいスーツに身を包んだ千草は、やや緊張気味で海老名と一対一で向き合う形となった。海老名は、
 「うちの会社ははっきり言って小さい。だから営業やら総務やら会計やらを経験してもらうよ。」
 そう言って海老名は千草に軽くウインクをした。軽薄そうで嫌な上司だなあと千草は不快感を表した。
 「ところで、浅野君は平沼先生の教え子なのだってね?」
 千草は意外そうな表情をして、
 「はい、どうして先生をご存知なのですか?」
 「俺が通っていた大学に先生が来て、先生の講義を何度か聞いたことがある。」
 「そうだったのですか。」
 千草は納得し、この軽薄な上司にやや親近感を持った。
 「その先生が最近、うちの会社に来て、同郷の後輩を頼む。と言われたものだから正直驚いたよ。よく俺のこと覚えていたなあと思って…」
 それにしてもよくしゃべる上司だ。まだ続きがある。
 「先生は本当に女子大生が好きで、俺たち男どもは全く相手にされなかったよ。うわさだと、先生は気に入った女子大生をホテルに連れ込んであらぬことをしているとか…。」
 海老名はそこまで言って、左右に目を泳がせている千草を見つめ、先程とは違った優しい口調で、
「君は先生との思い出を大事にしていて、今は、彼氏がいないのだよね?」
 千草は「うん」と頷いていた。
「じゃあ今から、互いの信頼を深めるために俺の女になって欲しい。」
 海老名は千草に近づき、彼女の両肩をつかんで自分の所に引き寄せた。千草の抵抗もむなしく、二人の唇が重なり合う。これが信頼関係を構築する第一歩である。海老名は口づけで千草の警戒心を解いた後、スーツを脱がし、胸元の膨らみにブラウスごと揉みしだいた。
 「ああっつ、先輩。」
 「おおっつ、さすがは平沼先生の教え子だ。既にエッチモードじゃないか。」
 海老名は千草が抵抗しないのを良いことに、ブラウスを脱がし、ブラジャーを剥ぎ取った。無駄な脂肪のない細身の身体。前に挑みかかるような二つの乳首。海老名は千草の半裸身にしばし見とれた後、千草にブラウスごと上着を着せた。
 「先輩、お優しいのですね?」


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