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キス・イン・ザ・ダーク
第1章 キス・イン・ザ・ダーク
あたしは男に肩を抱かれながら、夜のネオンの隙間を泳いだ。
男の腕は、その軽薄な性格から随分と印象のかけ離れた、よく鍛えられ引き締まった筋肉を有している。
シンデレラなら慌てて走り出している時間だけど、生憎とあたしはそこまでウブじゃない。
男はあたしをエスコートした。
洗練された動きでスマートに。
しかしその動作は、あたしをラブホテルに捕らえるために行われているのである。
えぇ、とっても素晴らしいわ。
さっそく部屋に入って、窓の外を見下ろした。
ネオンが遠くに輝いている。
ただそれだけの景色。
「綺麗な夜景……かな」
男はあたしの後ろに立って、耳元で囁く。
綺麗な夜景かどうか、あたしはあんまり興味がなかったけれど、その吐息が耳にかかるのだけはとても……。
「ひゃうっ……」
「あぁ、やっぱり耳が弱いね」
身震いするあたしに、男はからかうように言った。
男はあたしの体をそのたくましい腕で抱きすくめると、耳を食んだ。
「ん、かわいい……」
ふにふにと唇で耳たぶを挟み込んだり、舌を耳の曲線に沿って這わせたり……。
次第に男の掌が、あたしの体をシャツ越しに撫で回し始めた。
まずは腹部をゆっくりと。
服越しに男の大きな掌のが、あたしの皮膚を犯していく。
あぁ、これが男の欲望を求める掌だ。
男の掌が伸びる範囲が、徐々に広がっていく。
へそのあたりを指でなぞり、脇腹をヒタヒタと撫でる。
あたしの皮膚は、多分男の手によってすっかり色づいているだろう。
「ぁっ……んん、ふぅ」
あたしは疼き出した体を捩らせた。
男の腕から逃れられないことは重々承知だけれど。
男の腕は、その軽薄な性格から随分と印象のかけ離れた、よく鍛えられ引き締まった筋肉を有している。
シンデレラなら慌てて走り出している時間だけど、生憎とあたしはそこまでウブじゃない。
男はあたしをエスコートした。
洗練された動きでスマートに。
しかしその動作は、あたしをラブホテルに捕らえるために行われているのである。
えぇ、とっても素晴らしいわ。
さっそく部屋に入って、窓の外を見下ろした。
ネオンが遠くに輝いている。
ただそれだけの景色。
「綺麗な夜景……かな」
男はあたしの後ろに立って、耳元で囁く。
綺麗な夜景かどうか、あたしはあんまり興味がなかったけれど、その吐息が耳にかかるのだけはとても……。
「ひゃうっ……」
「あぁ、やっぱり耳が弱いね」
身震いするあたしに、男はからかうように言った。
男はあたしの体をそのたくましい腕で抱きすくめると、耳を食んだ。
「ん、かわいい……」
ふにふにと唇で耳たぶを挟み込んだり、舌を耳の曲線に沿って這わせたり……。
次第に男の掌が、あたしの体をシャツ越しに撫で回し始めた。
まずは腹部をゆっくりと。
服越しに男の大きな掌のが、あたしの皮膚を犯していく。
あぁ、これが男の欲望を求める掌だ。
男の掌が伸びる範囲が、徐々に広がっていく。
へそのあたりを指でなぞり、脇腹をヒタヒタと撫でる。
あたしの皮膚は、多分男の手によってすっかり色づいているだろう。
「ぁっ……んん、ふぅ」
あたしは疼き出した体を捩らせた。
男の腕から逃れられないことは重々承知だけれど。