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早く気づいて欲しかった
第8章 誕生日
大河side



いつもよりゆっくり時間をかけたつもりだ。



でもやっぱり・・・



まったく入らなくて。




焦っていた・・・中に入れて凛ちゃんと繋がりたい。






その時・・・






手に触れた。






凛ちゃんの涙。



俺は凛ちゃんから離れて服を着た。

なんで。




なんでできない。






なんでいつも泣くの?





思わず言ってしまったんだ。




服を着ている君に。



「凛ちゃん。もしかしたら不感症なのかもしれないね。一度病院に行ってみたら?」




彼女は涙を目にいっぱいためて部屋を出て行った。





自分の言った言葉に後悔した時にはすでに遅く。


追いかける事もできなかった。





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