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早く気づいて欲しかった
第8章 誕生日
凛side



大河くんの家を飛び出し電車に飛び乗った。



家までの道のりをどう帰ったのかわからない。

ただ夢中で走った。




私・・・



不感症なの?






家に着くとすぐにベッドへ飛び込んだ。
鏡にうつるボロボロな自分。



鏡ごしに机の上に見慣れない箱が目に入った・・・




国際郵便・・・





宛名はないけれどそこには





" Hayato ''





隼人からだ!








急いで包みを開けると





『happy birthday 凛』




隼人のきれいな字でつづられたメッセージ。


そして。



ピンクのきれいな石のついたストラップ。





隼人






隼人っ 逢いたいよ










隼人からの手紙を抱えたまま泣き疲れて眠ってしまった。






夢を見た。







昔誕生日に隼人とケーキを食べた夢。





いつも隼人はケーキのイチゴを私にくれた。








やっぱり隼人が好き。






やっと気づいた気持ち。




逢いたい・・・
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