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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第16章 西からの使者
 ついに運命の牌は投げられた。我が身は一世一代の賭けに出たのだ。この結果が自分にとって吉と出るか凶と出るかは神のみぞ知るだ。





 昨夜は満月であった。ウォルメからひそかに連絡があり、王妃呪詛の祈祷は滞りなく終わったとの文をオクチョンは受け取った。満月だけに昨日は室内でも灯火が必要ないほど明るい月夜であった。
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